乾海苔の加工

畑中順一

 平成9年11月10日,湊支所では生海苔7.6トンの水揚げ,今期最高の量になりました。

水揚げした生海苔は検量後,ダンベに移されます。
天羽漁協ではこの先,人が運ぶことなく効率化が進められています(海苔はホースで次の行程へ)。
生海苔は港のダンベからポンプでこの活性タンクに運ばれます。海苔は生き物なので摘み取ったままにしておくとどんどん状態が悪くなってしまいます。この活性タンクでは海水と一緒に撹拌し,エアレーションをおこない,よい状態に保ちます。
海苔の加工は左の加工センターで加工されます。
右は乾海苔をつくる乾燥機。
以下行程を説明します。
生海苔は活性タンクから異物除去機を通ります。ここでは,石・金属片・網地などを取り除きます。
次に生海苔は刻んで真水で洗われます。
この機械は生海苔と水の混ぜ具合で海苔の厚みを調整します。
生海苔1sで20枚の乾海苔ができあがります。
今日(11月10日)の水揚げ(7.6トン)では約15万枚の乾海苔ができます。
生海苔は海苔簾の上にすき,スポンジで水を切って乾燥させます。乾燥時間は2時間20分。
できあがった乾海苔は,海苔簾からはがされてベルトコンベアで。
破れ・キズなどのチェックを経て10帖ごとにまとめます。
今日の7.6トン生海苔を処理するのに夜の9時頃までかかります。
多い日には14トンほど採れ,そのときには夜中まで作業が続きます。

出荷

できあがった乾海苔は翌日検査員により等級分けされます。
等級ごとに箱詰めして
箱には等級を明記します。
ちなみに
品種の「黒」はアオノリが混じっていない黒海苔のこと
等級の「少エビチ2」はエビが少々混じり,やや縮みのある2等
という意味です。
これらは随時出荷されていきます。

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