はまち養殖


千葉県では唯一,鋸南町勝山でハマチ養殖がおこなわれています。
ハマチといえば九州,四国,瀬戸内が有名ですが,勝山が日本で最北端となるようです。
このほか千葉県では海上でマダイ,陸上の池でヒラメの養殖がおこなわれています。

勝山・孝安丸のハマチ養殖( 平島孝一郎

勝山でのハマチ養殖は,海上に設置した9m四方のイケスで行っています。1経営体当たり10以内とイケスの数に制限があります。毎年2万5千尾位稚魚を購入し,丸2,3年養殖し4〜8sサイズで出荷しています。勝山のハマチは大きい(6〜8s)ことと,餌にアジ,サバを使っているため,鮮度が長持ちすることで高い評価を受けています。

冷凍の魚(アジ,サバ)
1枚15Kgの冷凍餌を規模によって違いますが,私のところでは1日に,夏場250枚位,冬場100枚くらい与えます。
餌づくり
冷凍のまま削岩機で砕きます。与える魚の大きさにより砕きかたを変えます。
砕いた餌をそのまま船に積み込んではこびます。
ハマチは凍ったままの状態の餌を食べることになります。

餌やり
少しずつまきます。一度にまくと餌が流れたり,沈んでしまったりするので,海の汚染にもつながるし,無駄にもなるので,食べ具合を見ながらまきます。
このとき,魚の状態をしっかり把握して,次の日に栄養剤を加えたりもします。

漁業一覧へ戻る   前へ   次へ