海苔の育苗


畑中順一

育苗作業の一日を紹介します。撮影は平成9年の10月上旬におこないました。海苔網は9月下旬に海に張り出したもの。網は海苔の収穫をするために年に数回新しい網に張り替えるため,この時期に1p程度まで海苔の芽をのばして冷凍してとっておくためのものをつくります。
海苔網に珪藻,アオノリ汚れがつかないようにしたり,病気が出ないよう世話をします。

朝7時,息子と2人で海苔漁場に向かいます。移動は船外機で,作業は2隻に分かれます。
海に張り出して2週間。1〜4細胞程度だった海苔の芽がようやく目に見えるぐらいに生長しました。
アオノリ,珪藻などを除去するために,網を干します。干す時間はその日の天気,風,湿度により変わりますが,おおむね1時間程度です。
この作業のために,網はアルミの枠に固定してあります。今はとても便利になっていて,こちら側を持ち上げると向こう側も跳ね上げる仕掛けです。
枠にはプラスチックのリングで固定。網の上げ下ろしに便利です。
機械で網の乾き具合チェック。いい乾き具合です。あとは網を下ろして作業終了。今日は早く終わりました。
現在の海苔の芽の大きさです。網の糸からかすかに見えるひげのようなものがそうです。3o程度。

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