黒潮にのってやってくるさかな


かじき
 千葉県で水揚げされるかじきには,マカジキ,メカジキ,バショウカジキ,クロカワカジキなどの種類がいます。
 おもに12〜2月,延縄,突棒(つきんぼ),曳縄で漁獲されます。
 写真は1番おいしいマカジキ。

マカジキ かじきの中で1番おいしいのはマカジキ。値段も高く,お寿司屋さんで出てくる高級品です。体重は60sぐらい。ただし、春から夏、沿岸に回遊してくる20sくらいのは「新芽かじき」と言って、筋ばかりで売り物にならないので、漁師は相手にしません。
スーパーや魚屋には滅多に並ばないと思いますが、見かけたら是非賞味してください。身の色はオレンジ色ぽいです。冬場は1本60Kg以上のものは、全身中トロで、たまりません。我々も滅多に食べられません。

シロカワカジキ
 次はシロカワカジキ,やはりお刺身に。大きいものは200sぐらい。めったに獲れませんが。

メカジキ
 夏場、これを狙って三陸沖まで突棒漁をやりに行く小型船もいます。千葉県でこれがたくさん水揚げされるのは銚子くらいでしょう。身の色は桃色。ステーキなどで。この刺身が一番おいしいという人もいます。300sぐらいになります。「あぶらめか」という身が違うメカジキがいるらしく、おいしいそうです。この角(吻)からはカツオ曳縄のカグラがつくれます。

クロカワカジキ 大きいけど蒲鉾の材料かな。200sぐらい。

バショウカジキ たまに定置網に入ります。30sぐらいが一般的です。値段も安く、美味しくはない。

フウライカジキ これを対象にする漁業はありません。延縄にたまに掛かります。漁師は「すぎやま」と呼びます。角(吻)は短く、巨大なサンマといった感じです。



写真は天松丸の延縄操業

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漁師にしか食べられないかじきの料理清一丸清照丸

カジキはエラと内蔵を抜いて水揚げします。これは漁師の取り分。一般には出回りませんが,おいしい食べ方がいろいろあります。
・ 塩辛…これはおみやげとして最近は売っていることがある。
   内蔵の塩辛なんだけどおいしい。
・ もつ煮…内蔵を甘辛く煮たもの。
   新鮮な内蔵じゃないとまずいから漁師しか食べられない。
・ 心臓の塩焼き,卵の刺身…1尾に1個。おいしい。
・ エラの身のネギマ…エラといってもカジキは大きいから,たくさんの身が取れる。

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