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![]() 真栄丸(しんえいまる) ![]() 千葉県勝浦市 ![]() カツオ曳縄(2月末〜6月) イカ釣り(6〜10月) キンメダイ・クロウオ釣り(11〜2月) ![]() 新勝浦市漁業協同組合 豊浜支所 |
子供の頃より、両親達の姿を見ながら自然と海が大好きな女の子になりましたが、当時は女が船に乗ったりするのは御法度でした。汚れるからということで神社にも行けない時もありましたが、ある時、一組の若夫婦が縄漁に出て何日か大漁してきました。 村中が大騒ぎでした。前代未聞の出来事でしたので私も販売所まで魚を見に行きました。そこで大人の人達の話が「女でもやれば出来る。たいしたもんだ。」と、いつしか賞賛の声へ変わっていくのを目の当たりにし、私も大人になったらやってみたい!と思うようになっていました。そして漁師の家に嫁ぎ、今も主人と二人で漁をしています。 1月〜2月は、金目鯛、黒魚鯛、赤魚鯛などの立縄漁です。漁具は主人が作り、エサは私がというように分担して仕事をします。エサも自分なりに工夫をし、魚が釣れる事を思いながら、たのしいです。 3月〜5月頃は初カツオです。気象の悪い時、良い時など情報センターや無線などで連絡を聞きながら操業します。とても助かっています。 漁は夜半から沖に向かって出漁したり、そのときの状況で判断して働き、時間との戦いの時もあります。眠い目をこすりながら船に乗る時や帰ってきてからの食事の支度など、キツイ時もありますがその分公休日など、うれしいです。 6月になるとやりいか、スルメイカと続きイカのシーズンです。この漁は手動から自動化へと機械化が進み、それに伴い労力は楽になりましたが道具づくりが大変です。 11月頃、イカが少なくなると金目漁に切り替え、自分の船に合った漁を選んでいます。外房沖に漁のない時など、県外に旅回りをしたこともあります。 現在、船の設備費、油の高値、海の汚れなど、いろいろ取り巻く状況はよくありませんが、健康で心に余裕を持って働けたらいいと思っています。 今日は空のペットボトルを5本ほど拾ってきました。自分に出来る小さな事をやっています。明日も大好きな海で働きたいと思います。(2005年7月15日) |
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![]() 上村さんたちのような千葉の小型漁船が水揚げする、鮮度抜群の「日戻りカツオ」。 釣ったその日に水揚げすることからそう呼ばれている。 |