鈴木 正男(すずき まさお) 指導漁業士


2004年12月10日、延縄漁で釣り上げたメバチマグロと一緒に
乗っている船
天松丸(てんしょうまる)

住んでいるところ
千葉県勝浦市

主な漁業種類
カジキ延縄(12〜2月)
カツオ曳縄(3〜5月)
島キンメダイ釣り(6〜9月)
三陸メカジキ延縄(10〜11月)

所属漁協
新勝浦市漁業協同組合 川津支所

 「天松丸」は、自分の他、叔父、息子(22才)、浜勝浦の吉永君(24才)の4人が乗り組んでいる。吉永君は、勝浦高校を卒業後、将来、船主船頭になりたいという希望を持って修行をしているが、すでに技術的には申し分ない。

 自分は、漁師になって30年、親父から3代目の船頭を引き継いでから25年になる。今、息子が4代目に向けて見習い中であり、後継者不足のなか、内心ほっとしている。

 現在は、年間を通じ、かじき延縄、かつお曳縄、島きんめだい釣、三陸沖めかじき延縄の4本柱で操業している。かつて、和歌山・三重県沖や日本海のするめいか釣など県外への旅船も経験しているし、夷隅沖のふぐ延縄なども試したことがある。県内外を問わず、漁を求めて航海している。地元の川津には漁の良き師がいる。

 いま、興味を持っているのは、海洋を広く回遊するカツオ資源についてであり、今後、適切な管理が必要だと感じている。国際的なカツオの管理についてアメリカなどが積極的に動いているようなので、情報を取っていきたい。また、自分たち沿岸の漁民としても、カツオにかなり依存しているので、できることがあれば行動していきたい。

 魚は、うそも隠しもない、ほんとうの自然の恵みだと思っており、それを追いかける漁師が好きで、今後も魚について、いろいろと勉強していきたい。(平成10(1997)年談)

会員一覧へ戻る    前へ    次へ   ホームページへ